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孝和堂本店

孝和堂本店店舗

日持ちはその日1日限り
和菓子の原点ともいえる価値を食する

東京のお菓子屋で丁稚修行していた初代が、名古屋に戻って孝和堂を創業したのは昭和12年(1937年)。朝生菓子、おはぎ、酒素饅頭さかもとまんじゅうなどを毎日作って販売していたそうだ。その後、昭和14年(1939年)に現在の大鳥居の隣に移転した。以来、大鳥居の横にある和菓子屋として、誰もが知るお店となったのである。

「この場所を見つけてきた曽祖父は先見の明があったと思います」と語るのは、4代目の南谷太介さん。当時この辺りは畑だらけ。お百姓さんたちが荷車で農作物を運んでおり、名古屋駅へと向かう道沿いにある孝和堂は、ひと息いれるのにちょうど良い場所だったのだという。道ゆく人が孝和堂の和菓子で一服したというエピソードが伝えられているそうだ。

その頃から今も変わらないのは、“出来たての和菓子を提供する”ということである。また機械は使わず添加物も一切加えない。つまり、保存料などを入れずに、その日1日だけ美味しく食べられる和菓子を毎日作り続けているのである。
「添加物はどんどん開発されて、冷凍技術も進み、食品が何日も味を変えることなく日持ちする時代になりました。でも孝和堂のお菓子は一日だけの日持ちでずっとお客様に愛されてきましたから、今までもこれからもずっと、和菓子の出来立ての美味しさをきちんと伝えていきたいと思っています」と南谷さん。

毎日、午前と午後に餅をつき、炊いたあんとともに和菓子を手作りする。朝一度にたくさんを仕込まず、あえて、何度かに分けて餅をつく。その方が“出来立て”を味わってもらえるからだ。和菓子の原点ともいえる美味しさを味わってもらうために、今日も孝和堂からは餅米を蒸す湯気がたっているはずだ。

ビジネスマン

季節のお菓子

  • 草餅
  • かき氷
  • 草餅

    孝和堂の春のお菓子の代名詞とも言える「草餅」。よもぎはやわらかい新芽にこだわって、自生している山へ朝一番に手摘みに行き、夕方にはよもぎの芽を煮て、翌日の餅に入れてつく。

    昔ながらの製法を変えずに手作りする草餅は、大人気商品。すこし大きめのサイズで、おなかを空かして帰ってくる子どもたちのおやつにぴったり。

  • かき氷

    持ち帰りはできないが、孝和堂の店舗の軒先に作られる縁台で食べることができる夏の「かき氷」。上高地から運ばれた氷を厚めに削り、和三盆・抹茶・粒あんをのせたもので、ちょっと昔っぽいイメージとのこと。

    「かき氷はクーラーが効いた部屋で食べても美味しくない」から、真夏の太陽のもとで、思い切り冷たいかき氷を口にするのが美味しさの秘訣だとか。


孝和堂本店

住所:名古屋市中村区鳥居通5-32
TEL:052-471-6246
営業時間:8:30〜18:30
定休日:月曜日(祝日営業)
URL:http://ohagikowado.nagoya/
SNS:



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